カール・マルクス。
資本主義の打倒を唱え、20世紀の世界を二分した革命思想の祖です。
その男が、加速主義の先祖とされている。
初めて聞くと、冗談のように思えます。
資本主義を憎んだ男が、なぜ資本主義を加速させる思想の源流なのか。
種明かしをすると、マルクスには意外な一面があるんです。
彼は資本主義を、誰よりも激しく批判すると同時に、誰よりも高く評価していました。
第2部の最初の回は、この「ねじれ」から始めます。
いわく、ブルジョアジー、つまり資本家階級は、歴史上どんな勢力よりも巨大な生産力を作り出した。
エジプトのピラミッドもローマの水道も遠く及ばない奇跡を、わずか100年で成し遂げた。
そして古い身分制度や迷信を、片っ端から溶かしていった。