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穿 004

もっと速く、壊れるまで — マルクスは加速主義者だったのか

第2部 哲学の地下水脈

カール・マルクス。
資本主義の打倒を唱え、20世紀の世界を二分した革命思想の祖です。

その男が、加速主義の先祖とされている。
初めて聞くと、冗談のように思えます。
資本主義を憎んだ男が、なぜ資本主義を加速させる思想の源流なのか。

種明かしをすると、マルクスには意外な一面があるんです。
彼は資本主義を、誰よりも激しく批判すると同時に、誰よりも高く評価していました。

第2部の最初の回は、この「ねじれ」から始めます。

いわく、ブルジョアジー、つまり資本家階級は、歴史上どんな勢力よりも巨大な生産力を作り出した。
エジプトのピラミッドもローマの水道も遠く及ばない奇跡を、わずか100年で成し遂げた。
そして古い身分制度や迷信を、片っ端から溶かしていった。

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