資本主義の終わりを想像するより、世界の終わりを想像するほうがたやすい。
現代思想の世界で、これほど引用された言い回しはそうありません。
もともとは批評家のフレドリック・ジェイムソンらに帰される言葉ですが、これを一冊の本の骨格に据えて、世界中に広めた人物がいます。
マーク・フィッシャー。
第6回に登場した、あのCCRUの出身者です。
ニック・ランドが右へ旋回したのに対し、フィッシャーは左の岸に立ちました。
今回は、彼が2009年に書いた小さな本、『資本主義リアリズム』を読みます。
フィッシャーの定義を、かみ砕くとこうなります。
資本主義が唯一の現実的な選択肢であり、それ以外の社会を想像することすらできなくなった状態。