2010年、日本の書店で奇妙なことが起きました。
ハーバードの政治哲学の講義録が、ビジネス書や小説を押しのけて、ベストセラーの棚を占拠したんです。
『これからの「正義」の話をしよう』。
日本だけで100万部を超えたと報じられました。
哲学書としては、常識外れの数字です。
NHKの「ハーバード白熱教室」は社会現象になり、サンデルは来日して東大でも「白熱教室」を開きました。
なぜ、日本でここまで爆発したのか。
そして、共同体をめぐるサンデルの問いは、「世間」と「絆」の国では、どんなふうに響くのか。