五つの工程、二つ目は声です。
この学校の講義動画の声は、ぼくの声から作ったクローン音声です。
ぼくの声をAIに学習させて、台本を渡すと、ぼくの声で読み上げてくれます。
収録は、していません。
AIの声には、大きく二種類あります。
既製の声を借りる音声合成と、自分の声を学習させるクローン。
どちらも実用の水準に達していて、既製の声だけでも動画は十分作れます。
そのうえで、ぼくはクローンを選びました。
実利もあります。
収録が要らないので、喉の調子や録音環境に品質が左右されません。
台本を直したら、直したぶんだけ即座に読み直しができます。
声が装置になると、動画づくりの回転が一段速くなります。
そこでぼくは、発音を直すのをやめました。
代わりに、台本の側を直すことにしました。
読み間違えやすい言葉は、読みが安定する言い換えに置き換える。
どうしても使う言葉は、かな表記に開いておく。
間違えやすい言葉の一覧を育てておいて、台本づくりの段階で機械に置換させています。