五つの工程、最後は組みです。
昔の言葉で言えば、編集にあたる工程です。
台本と、声と、画と、音。
ここまでの工程で揃った部品を、一本の動画に組み上げます。
かつての編集は、職人の手仕事でした。
編集ソフトのタイムラインに素材を並べて、切って、貼って、位置を合わせる。
1本の動画に何時間もかかる、動画制作でいちばん重い工程でした。
代わりにあるのは、台本を兼ねた一枚の設計データです。
そこには、どの文をどの声で読むか、どの場面でどの図解を出すか、どのテロップをいつ表示するかが書いてあります。
機械がそのデータを読んで、素材を並べ、動画を書き出します。
切った貼ったは、機械の仕事になりました。
この方式のいちばんの恩恵は、直しに強いことです。
言い回しを一箇所直したくなったら、設計データを直して、もう一度組ませるだけです。
手作業の編集なら、修正のたびにタイムラインを触り直すことになります。
量産と修正に耐えるのは、手つきの職人技ではなく、データで組む方式でした。