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ブッダの教え — 仏教は宗教ではない 第13回

キサーゴータミーと芥子粒 — 死んだ子を抱いた母への処方箋

第三部 経典の名場面

今回は、仏教説話の中でもっとも有名で、もっとも切ない物語です。

主人公はキサーゴータミーという若い母親。
この話は『ダンマパダ』の詩に付された注釈書が伝えるエピソードで、2500年間、数えきれない人の悲しみに寄り添ってきました。

先に言っておくと、今回は少し重いです。
でも、最後まで読んでもらえたら、この物語がなぜ「優しさの極み」と呼ばれるのか、わかってもらえるはずです。

キサーゴータミーは貧しい家に生まれ、嫁ぎ先では肩身の狭い思いをしていました。
男の子を産んで、ようやく大切にされるようになった。
その息子が、歩き始めたばかりの歳で、突然死んでしまいます。

彼女は、現実を受け入れられませんでした。

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