38回かけて、世界文学の偉大さを見てきました。
最後に確認したいのは、その裏側です。
傑作を書いた人たちは、後光のさした聖人ではありませんでした。
締切に泣き、借金から逃げ、奇妙な儀式に頼り、恋に懲りない、ただの人間でした。
というわけで、変人作家選集、12連発。
笑ってください。
ただし最後には、ちゃんと敬意で締めます。
一人目、バルザック。
深夜に起き、コーヒーを浴びるように飲みながら書き続けた男。
生涯に飲んだ杯数は数万杯とも語り継がれ、濃さも常軌を逸していたと伝えられます。
借金取りから逃げるための偽名の隠れ家に住みながら、金が人を動かす社会の全体図を書きました。
説得力の源が実体験なのが、笑っていいのか困るところです。
二人目、ドストエフスキー。
賭博で作った借金のカタに、1か月弱で長編一本という無茶な契約を結び、速記者を雇って口述で『賭博者』を約26日で完成。
そのまま速記者と結婚までしました。
締切が生んだ最高の伏線回収です。