第2部へようこそ。
ここからは、ロングターミズムという思想を、根っこからたどります。
新しい思想に見えて、実はこの考え方には200年分の家系図があります。
今回はその家系図を、3世代に分けて紹介します。
出発点は、19世紀イギリスの哲学者ジェレミー・ベンサムです。
ベンサムが打ち立てたのは、功利主義という考え方でした。
有名なスローガンが「最大多数の最大幸福」。
正しい行いとは、関係者全員の幸福を最も増やす行いである、という思想です。
当時としては、かなり過激な発想でした。
なぜなら功利主義は、幸福を数えるとき、人を区別しないからです。