1971年8月15日、日曜日の夜。
アメリカのニクソン大統領が、テレビ演説で爆弾を落としました。
ドルと金の交換を、一時停止する。
そういう趣旨の発表でした。
「一時」という言葉がついていましたが、交換が再開されることは二度とありませんでした。
この数分の演説が、お金の5000年の歴史の中でも最大級の転換点です。
なにが起きたのか、ゆっくり見ていきましょう。
前回見たとおり、ブレトンウッズ体制の土台は「ドルは金に替えられる」という約束でした。
世界中の通貨はドルにつながり、ドルは金につながっている。
だから紙のお金にも、最終的にはモノの裏づけがある、という建てつけです。
ニクソンの発表は、この土台を一撃で外しました。