1944年7月、まだ第二次世界大戦のさなか。
アメリカ、ニューハンプシャー州の山あいのリゾート地に、連合国44か国の代表が集まりました。
場所の名前は、ブレトンウッズ。
議題は「戦争が終わったあとの、世界のお金の秩序をどう設計するか」です。
戦後のぼくらの世界は、けっこうな部分、このホテルの会議室で設計されました。
この会議は、壮大な反省会でもありました。
参加者の頭にあったのは、戦間期の悪夢です。
金本位制への復帰が世界恐慌を悪化させた(017)。
各国が自国通貨を切り下げ合い、ブロック経済で世界貿易を分断した。
その経済的な絶望が、全体主義と戦争の土壌になった。