第5部の最終回は、進路の話です。
「起業」という言葉は、実はまったく違う二つの生き物を指しています。
この講座の締めくくりに、その二つを整理して、ぼくがどちらを選び、あなたがどう選べばいいかの判断材料を渡します。
ひとつめはVC型スタートアップ。
ベンチャーキャピタルから資金を調達し、赤字を掘りながら急成長して、上場や売却(イグジット)を目指す型です。
世界を変えるようなプロダクトは、だいたいここから生まれます。
ニュースで「起業」と言うとき、たいていこちらを指しています。
ふたつめは自己資本のスモールビジネス。
外部資本を入れず、自分の稼ぎを再投資しながら、身の丈で育てる型です。
ぼくはずっと、こちら側です。
先に言っておくと、どちらが上という話ではありません。
スタートアップには、個人の貯金では絶対に届かない規模の挑戦ができるという、代え難い価値があります。
大きな社会課題や、先行投資が巨大な事業は、あの仕組みでしか解けません。
挑む人を、ぼくは心から尊敬しています。