デパ地下の試食を食べたあと、少しだけ「買わないと悪いかな」という気持ちになったことはありませんか。
あの小さな後ろめたさが、今回の主役です。
人は、何かを受け取ると、お返しをしなければという圧力を感じる。
これが返報性(へんぽうせい)の原理です。
社会心理学者ロバート・チャルディーニが『影響力の武器』で第一の原理に挙げたことで有名になりましたが、起源はずっと古い。
貨幣が発明される前、人類の経済は「貸しと借り」の記憶で回っていました。
獲物を分けてもらったら、次は自分が分ける。
この相互扶助の会計が回らない個体・集団は生き残れなかった。