この回は、講座全体の信頼に関わるので、いちばん正直に書きます。
ここまで24回、たくさんの実験を紹介してきました。
では——それらの実験は、全部本物なのか?
答えは「全部ではない」です。
行動経済学と社会心理学は2010年代、再現性危機と呼ばれる大嵐に見舞われました。
この講座を教える以上、その話を隠すわけにはいきません。
2015年、心理学の主要誌に載った実験100本を、世界中の研究者が総がかりで再現(同じ手順で追試)するプロジェクトの結果が出ました。
元の結果が再現できたのは、4割弱でした。