最終部は、この学問そのものを一段高いところから見直します。
初回は、行動経済学を「心理学者の面白い発見」から「経済学の本流」に変えた男、リチャード・セイラーの物語です。
1970年代、駆け出しの経済学者セイラーは、研究室の黒板に奇妙なリストを作っていました。
「経済学では説明できない、人々のバカな行動」リストです。
- 高価なテニスクラブの会員権を買った男は、肘を痛めても痛みをこらえてプレーし続ける(サンクコスト・第16回)
- カシューナッツの皿を下げると、夕食前の客はむしろ感謝する(合理的人間なら、選択肢は多いほど良いはず)
- 30ドルの品を10ドル安く買うためには隣町まで運転するのに、3,000ドルの品の10ドル引きでは動かない(心の会計・第10回)