最初に白状しておきます。
ぼくは毎朝、マンガを読んでいます。
朝の30分から1時間。
仕事の前の、いちばん頭が冴えている時間を、マンガに使う。
読んできた冊数は、たぶん数千冊。
面白い作品にぶつかると日課の草刈りを忘れる程度には、生活に食い込んでいます。
マンガはぼくにとって娯楽であると同時に、物語と商売と人間について、いちばん多くを教えてくれた教科書です。
この講座は、その教科書の百年史です。
日本に住んでいると気づきにくいのですが、この国のマンガ文化は、世界的に見て完全に異常です。
- コンビニと書店に、幼児向けから壮年向けまで、全年齢の棚がある
- 恋愛、料理、囲碁、農業、山登り、病理医。あらゆる題材に専門マンガがある
- 週刊で物語が供給され、単行本市場は電子を含めて過去最高を更新し続けている
- そして「MANGA」は翻訳されない単語として世界の辞書に載り、フランスの書店には専用の棚があり、世界の子どもが同じ主人公の夢を追いかけている