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マンガ百年、ぜんぶ読む 第24回

なんでもマンガになる — グルメ・お仕事・日常の大進化

第4部 平成マンガの巨人たち

中年の輸入雑貨商が、ひとりで飯を食う。
それだけのマンガがあります。

事件は起きません。
恋愛もバトルもない。
井之頭五郎という男が、営業先の町で腹を減らし、店を選び、黙々と食べて、心の中で実況する。
『孤独のグルメ』(久住昌之・谷口ジロー)です。
1994年に始まったこの作品は、いまや実写ドラマの長寿シリーズになり、海外にも熱心なファンを持っています。

繰り返しますが、飯を食うだけです。
今回は、この「だけ」が成立する日本マンガの異常さの話をします。

第15回で、日本のマンガは「読者が人生のどの段階でも読むものがある」生態系を作ったという話をしました。
平成以降、この生態系はもう一段進化します。
年齢の軸に加えて、題材の軸が無限に細分化したんです。

ぼくのおすすめリストから実例を並べます。

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