1930年12月、オーストリアの物理学者ヴォルフガング・パウリが、学会に宛てて一通の手紙を書きました。
書き出しは、こうです。
親愛なる放射性のご婦人ならびに紳士諸君。
冗談めかした挨拶ですが、中身は真剣でした。
彼はそこで、まったく新しい粒子の存在を提案しています。
電気を持たず、質量はごく軽く、物質をほとんど素通りしてしまう粒子。
そして、こうも書き添えていました。
自分がやろうとしていることは、絶望的な処方である、と。
穿 011
第2部 物質編
1930年12月、オーストリアの物理学者ヴォルフガング・パウリが、学会に宛てて一通の手紙を書きました。
書き出しは、こうです。
親愛なる放射性のご婦人ならびに紳士諸君。
冗談めかした挨拶ですが、中身は真剣でした。
彼はそこで、まったく新しい粒子の存在を提案しています。
電気を持たず、質量はごく軽く、物質をほとんど素通りしてしまう粒子。
そして、こうも書き添えていました。
自分がやろうとしていることは、絶望的な処方である、と。