物理学者リチャード・ファインマンが、ある数について書き残しています。
その数は、およそ137分の1。
電気の力の強さを表す、単位のない数字です。
ファインマンはこれを「物理学最大の忌々しい謎の一つ」と呼び、優れた物理学者はみなこの数を壁に貼って悩むべきだ、という趣旨のことを書きました。
なぜ、この値なのか。
誰も知らないからです。
そして、こういう数字は一つではありません。
現在の素粒子物理学の最高峰である標準模型には、理論の中から導けない数字が、19個ほど並んでいます。
実験で測って、手で書き込むしかない数字です。