11世紀の初め、世界文学史に事件が起きます。
長編小説が、書かれたんです。
54帖、登場人物約500人、原稿用紙にして約2400枚。
主人公の栄華と没落、その死後の世代までを描き切る、完結した長編フィクション。
『源氏物語』です。
ヨーロッパで近代小説が花開く600年以上前に、ユーラシアの東の果ての島国で、宮仕えの女性が世界最古級の長編小説を書き上げた。
しかも心理描写の細やかさは、現代の小説と比べても遜色がない。
なぜそんなことが可能だったのか。
今回は、その謎を解く回です。
鍵は「文字の魔改造」にあります。