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穿 039

高度成長からバブルへ — 奇跡と宿題

第7部 近現代

1964年10月10日、東京。
抜けるような秋晴れの空の下、国立競技場で東京オリンピックの開会式が行われました。

001の冒頭で見てもらった、あの映像です。
39回かけて、一万六千年前の土器から、ようやくここまで歩いてきました。

焼け跡から、わずか19年。
敗戦国が、新幹線を走らせ、世界中の選手団を迎えてこの式典を開いた。
今回は最終回として、この「奇跡」と呼ばれた時代の実像と、その代償と、そしてぼくらが生きる現在までを繋ぎます。

戦後日本の経済復興の起点は、皮肉なことに、また戦争でした。
1950年に始まった朝鮮戦争です。
米軍の物資調達、いわゆる朝鮮特需が、停滞していた日本経済に強烈なカンフル剤として効きました。

1956年の経済白書は、こう宣言します。
「もはや戦後ではない」。

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