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穿 014

生きていて、死んでいる猫 — あの思考実験は「皮肉」だった

第2部 世界の底が抜ける

物理学史上、いちばん有名な動物はなんでしょうか。

パブロフの犬も強い。
でも、たぶん勝つのはこっちです。
シュレーディンガーの猫。

Tシャツになり、マグカップになり、アニメやゲームのネタになり、「箱を開けるまで生死不明」という言い回しは日常会話にまで進出しました。
量子力学のマスコットキャラクターと言っていい。

でも、この猫について、ほとんどの人が知らない事実があります。
生みの親のシュレーディンガーは、この思考実験を「量子力学ってすごい」と宣伝するために作ったのではありません。
逆です。
「この理論の解釈はどこかおかしい」と告発するための、痛烈な皮肉として作ったんです。

今回は、世界一有名な猫の、正しいプロフィールをお届けします。

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