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穿 023

世界は、分岐する — 『量子力学の奥深くに隠されているもの』

第3部 アインシュタインの負けと解釈戦争

今回は、まるごと一冊、本の話をさせてください。

ショーン・キャロル『量子力学の奥深くに隠されているもの — コペンハーゲン解釈から多世界理論へ』(青土社)。

ぼくはこの本が大好きで、番組でも熱く語ったことがあります。
この講座を作ろうと思った理由の、かなりの部分はこの本です。

前回やったエヴェレットの多世界解釈。
あの「早すぎた理論」が、現代の物理学でどこまで真剣な理論に育ったのか。
それを、第一線の物理学者が、一般読者向けに、逃げずに最後まで書き切った本です。

量子力学の本は世の中に山ほどありますが、「不思議ですね、ロマンですね」で終わらせず、「で、世界は結局どうなっているのか」に正面から答えを出しに行く本は、ほとんどありません。
これは、その希少な一冊です。

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