本編の最終回です。
出発点は1989年11月9日、東ベルリン。
一人の報道官の、記者会見での言い間違いから始めます。
そこから冷戦の終わり、インターネット、そしてAIまで。
五千年の物語を、ぼくたちが立っている「現在」まで接続して、この講座の本編を締めくくります。
1989年の東欧は、限界に来ていました。
計画経済は行き詰まり、ソ連のゴルバチョフは改革路線に転じて「東欧に軍事介入しない」姿勢を示し、ポーランドやハンガリーでは体制転換が始まっています。
東ドイツからは、市民が第三国経由で西へ流出し続けていました。
追い詰められた東ドイツ政府は、11月9日、出国規制の緩和を決めます。
本来は、翌日から、手続きを踏んで、という段取りの緩和策でした。