42回の旅の締めくくりは、肩の力を抜いた選集回にしました。
五千年の哲学史から、「教科書の一行が人間になる瞬間」だけを、東西混成で12本。
本編で語ったものも、語り残したものもあります。
ルールは本編と同じ。
伝承には「と伝えられます」を付け、盛りません。
そして各話の最後に、一行だけ添えます。
その逸話が、思想のどこを照らしているか。
笑ったあとに、その一行だけ持ち帰ってもらえれば、この選集は雑学で終わりません。
では、開演です。
星空に夢中で歩いていて井戸に落ち、召使いの女性に「天のことを知ろうとして足元が見えていない」と笑われた、哲学者第一号(第1回)。
のちにオリーブ搾油機の買い占めで大儲けして、「哲学者はやればできる」を実証したことも、セットで思い出してください。