前回、動画の原価が崩壊した話をしました。
すると、こういう疑問が出るはずです。
「では、人間の仕事は何も残らないのか」と。
残ります。
しかも、残る仕事こそが動画の出来を左右します。
残るのは二つ。
決めることと、検収することです。
誰に向けた動画か。
何を伝えて、見た人にどうなってほしいのか。
どんな雰囲気で、何秒で、どこまでやったら合格か。
これを決めるのは、発注する人間の仕事です。
ここが曖昧なまま生成だけ回すと、きれいなのに何も伝わらない動画が量産されます。
実例を出します。
ぼくの講義動画は、ぼくの声のクローン音声が台本を読み上げています。
このAIの声は、漢字の読みや固有名詞を、たまに間違えます。
700本を超える講義を、ぼくが最初から最後まで聞いて確かめるのは不可能です。