「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」
平家物語の冒頭、日本人なら一度は聞いたことがあるはずです。
栄えたものは必ず滅びる、ああ、はかない——。
おかげで日本では、「無常」はもの悲しい言葉になりました。
散る桜、滅びる平家、消えゆくもののあわれ。
でも実は、ブッダの説いた無常(アニッチャ)は、湿っぽい詠嘆ではありません。
もっと乾いていて、もっと実用的で、そして意外なことに、希望の話なんです。
ちなみに祇園精舎とは、ブッダが説法の拠点にしていた僧院のこと。
今回はその主の言葉から、「無常」を仕入れ直しましょう。