今回は、仏教でいちばん過激で、いちばん誤解されている教えです。
無我(むが)。
「私」というものは、存在しない。
……いや、いるでしょ。
ここにいて、この文章を読んでるんだから。
大丈夫です、その直感は否定されません。
ブッダが「存在しない」と言ったのは、もっと精密な話です。
初転法輪に続く2番目の説法、『無我相経』を見ていきましょう。
ちなみにこの説法を聞き終えたとき、例の5人は全員、悟りに達したと伝えられています。
ブッダはまず、人間を5つの部品に分解します。
五蘊(ごうん)という有名な分類です。