ここから第五部、瞑想の実践編です。
講座はここで、「読む」から「やる」に切り替わります。
これまで何度も出てきた「気づく力」——第二の矢に気づく、渇愛に気づく、怒りの着火に気づく。
あの力は、才能ではありません。
筋肉です。
そして筋肉なので、トレーニングで誰でも太くなります。
そのトレーニング法として、ブッダが生涯推しつづけたのが「呼吸の瞑想」です。
ブッダ自身、悟りを開いた夜も、この瞑想から入ったと伝えられています。
瞑想の対象は、理屈の上では何でもいいんです。
でもブッダは呼吸を選びました。
合理的な理由があります。
- いつでも持ち歩いている。道具も場所も課金も不要
- いま、ここにしかない。過去の呼吸も未来の呼吸も吸えない
- 正直である。緊張すれば浅くなり、落ち着けば深くなる。心の状態がそのまま映る