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物語という、最古の発明 第11回

平家物語 — 滅びの美学を、目の見えない芸人たちが運んだ

第2部 中世 祈りと語りの千年

祇園精舎の鐘の声。
『平家物語』です。

平家一門の栄華と、あっという間の滅亡。
壇ノ浦に沈んでいく一族の物語を、鎌倉時代の日本人は琵琶の音に乗せて語りました。

そしてこの物語、じつは「誰が書いたか」がはっきりしません。
運んだのは、目の見えない芸人たちでした。

『平家物語』を全国に広めたのは、琵琶法師と呼ばれる人たちです。

多くは盲目の僧形の芸人で、琵琶をかき鳴らしながら、平家の物語を節をつけて語りました。
これを平曲といいます。
文字で読む文学である前に、耳で聴く文学だったんです。

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