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物語という、最古の発明 第13回

三国志演義と水滸伝と西遊記 — 講談から生まれた中国の国民文学

第2部 中世 祈りと語りの千年

候補はいろいろありますが、有力なのは間違いなく三国志です。
小説、漫画、ゲーム、人形劇。
千八百年前の中国の内戦が、今も日本のエンタメの一大ジャンルであり続けています。

今回は、その『三国志演義』と、『水滸伝』『西遊記』。
中国が生んだ巨大物語たちが、どうやって作られたのかを見ていきます。

じつはこれ、ひとりの天才が書いた話ではないんです。

中国の都市には、古くから講釈師という職業がありました。

盛り場に人を集め、身振り手振りで歴史や冒険の物語を語る芸人です。
三国の英雄たちの物語は、宋の時代にはすでに人気の演目でした。
子どもたちが劉備の負けに泣き、曹操の負けに喝采したという記録が残っていると伝えられます。

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