オースティンが社交界を書いていた頃、江戸はすでに人口百万級の世界最大級の都市でした。
そして意外に知られていないのですが、この街は物語の生産と流通において、世界の先頭集団を走っていたんです。
商業出版、貸本屋のネットワーク、挿絵とのメディアミックス、28年続く長期連載。
現代日本が漫画とラノベの大国であることの源流は、江戸にあります。
今回は、その江戸のエンタメ文学、戯作の世界です。
まず、元禄の大坂から。
井原西鶴です。
俳諧師として名を売った西鶴は、やがて散文に転じ、浮世草子と呼ばれる新しい小説を量産します。
恋愛物で当てたあと、晩年に踏み込んだ主題が画期的でした。
お金です。