チャールズ・ディケンズ。
19世紀イングランドの国民的作家です。
『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』『二都物語』。
題名だけなら、誰でもどれかは聞いたことがあるはずです。
でも彼の本当の発明は、個々の作品以上に「書き方」と「届け方」にありました。
読者と一緒に、月刊ペースで物語を作っていく。
現代の連載漫画とほとんど同じ仕組みを、ディケンズは180年前に完成させていたんです。
ディケンズの原点は、暗い場所にあります。
彼が12歳のとき、浪費家の父が借金で監獄に入れられました。
当時の英国には債務者監獄という制度があり、家族ごと収監されることも珍しくなかったんです。
少年チャールズは家族と引き離され、テムズ河畔の靴墨工場に働きに出されます。