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物語という、最古の発明 第31回

芥川と太宰 — 短編の名手と、弱さの天才

第5部 20世紀前半 実験と不安の時代

芥川龍之介と、太宰治。
大正と昭和、それぞれの時代の空気を一身に浴びた二人です。

芥川は、切れ味で書いた人。
太宰は、弱さで書いた人。
作風は対照的ですが、二人には共通点があります。
太宰は芥川に憧れ抜いた後輩であり、そして二人とも、自ら人生を閉じました。

美化はしません。
事実として静かに見ながら、それでも作品がなぜ生き続けるのかを話します。

芥川龍之介の得意技は、リサイクルでした。

彼は『今昔物語集』のような古典説話から素材を取り、現代の心理描写で磨き直して、まったく新しい短編に仕立てます。
代表作『羅生門』の原話は、平安末期の説話です。

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