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穿 008

未来は、誰のものか — 大聖堂思考

第3部 人類は、昔から長期主義だった

第3部へようこそ。
ここからは、理論を離れて歴史の旅に出ます。

最初の目的地は、中世ヨーロッパ。
テーマは、自分が完成を見られないと知りながら、それでも建て始めた人々です。

着工は1248年。
完成は1880年。
632年かかりました。

しかも途中、資金難などで工事が約300年間も止まっています。
それでも人々は計画を捨てず、中世の設計図面を頼りに工事を再開し、最初の礎石から600年以上たって塔を完成させました。

考えてみてください。
1248年に最初の石を積んだ石工は、完成した大聖堂を見た人々と、20世代以上も離れています。
自分の人生どころか、自分の孫の孫の孫の代でも終わらない仕事です。

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