1895年12月28日、パリのグラン・カフェの地下室。
世界で最初の「映画の上映会」が開かれました。
お客は33人。
入場料は1フラン。
上映されたのは、1本50秒ほどの映像が10本。
主催したのは、リヨンで写真乾板工場を経営するリュミエール家の兄弟、オーギュストとルイでした。
「動く写真」の装置自体は、実はエジソンが先に作っています。
ただしエジソンのキネトスコープは、箱を一人でのぞき込む方式でした。
リュミエール兄弟の発明シネマトグラフの新しさは、スクリーンに映して、みんなで一緒に観るというところにあります。
つまり彼らが発明したのは、機械というより「映画館」という体験のほうなんです。
暗闇に他人同士が集まって、同じ映像を観て、同じ場面で息をのむ。
この発明は130年経った今も現役です。