α版 ゲスト ログイン
← 映画130年、ぜんぶ観るに戻る

映画130年、ぜんぶ観る 第19回

ヒッチコックとフィルム・ノワール — 不安の科学

第3部 トーキー以後

アルフレッド・ヒッチコックは、映画監督として史上初めて「顔と名前がブランドになった」人です。

でっぷりした体の横顔のシルエット。
自作への数秒のカメオ出演。
テレビ番組「ヒッチコック劇場」のホスト。
「サスペンスの神様」という、これ以上ない分かりやすい看板。
作家でありながら、セルフブランディングの天才でもありました。
いまで言う「顔出しクリエイター」の元祖です。

でも本題は中身です。
ヒッチコックがやったのは、観客の不安の工学でした。
どうすれば人はハラハラするのか。
それを感覚ではなく、設計として考え抜いた人です。

有名な「爆弾理論」があります。
テーブルの下に爆弾があって、いきなり爆発する。
これは「驚き」で、数秒で終わる。
でも、観客にだけ先に爆弾を見せておいて、何も知らない登場人物たちが雑談を続けたら?
観客は「早く逃げて!」と、爆発までの全時間ハラハラし続ける。
これが「サスペンス」。
情報を観客にいつ、どれだけ渡すか。
サスペンスとは情報設計である、という発見です。

ALPHA

α版のご案内

明鏡 学習サイトは、いま鋭意開発中のテスト期間です。

無料講座の講義音声は、イケハヤの声をもとにAIで生成しています。読み間違いに気づいたら、講義そばの「読み間違いの報告」から教えてください。

気になるところ・動かないところは、Discordでイケハヤまでお寄せください。

Discordで伝える