囚人のジレンマでは、裏切りが理屈のうえの「正解」でした。
今回は、その結論がひっくり返ります。
条件はたったひとつ。
同じ相手と、何度もゲームをすることです。
1980年前後、政治学者のロバート・アクセルロッドが、面白い企画を立てました。
囚人のジレンマを同じ相手と何百回も繰り返す「総当たり選手権」を開き、世界中のゲーム理論家から対戦プログラムを募集したんです。
裏切りのタイミングを巧妙に計算する策士プログラムから、ひたすら善良なプログラムまで、腕自慢が集まりました。
優勝したのは、提出されたなかで最も単純なプログラムでした。
名前は「しっぺ返し」。
中身はこれだけです。
- 最初は協調する
- 以後は、相手が前回やったことを、そのまま返す