「借りたお金は、返さなければならない」。
これ、当たり前の道徳に聞こえますよね。
でも歴史を見ると、不思議なことに気づきます。
人類の文明は5000年間、定期的に「借金を帳消しにする装置」を作り続けてきたんです。
今回は、その帳消しの歴史です。
そしてこの話は、前回の続きでもあります。
利子という発明が生んだ借金地獄に、古代人がどう立ち向かったか。
前回見たとおり、利子は現実の収穫よりも速く増えます。
不作が2年続けば、農民は借りた大麦を返せません。
まず農具や土地が取られ、次に子どもが、最後には自分自身が債務奴隷になる。
放っておくと、王国は「自由民の国」から「奴隷と債権者の国」に変わってしまいます。