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穿 004

人間経済 — お金が「人の値段」を測り始めるとき

第1部 神話の解体

第1部の最終回は、お金のいちばん深いところにある問いを扱います。

「人間の値段は、お金で測れるのか」。

現代人の答えは建前上「測れない」ですよね。
命はお金に換えられない、と。
でも実際には、保険金にも、賠償金にも、金額がついています。
この気持ち悪さの正体は、お金の歴史の最初期にまでさかのぼれるんです。

市場もお金もない社会にも、「お金っぽいもの」はありました。
貝殻の首飾り、布、銅の腕輪、犬の歯。
人類学者はこれらを「原始貨幣」と呼んできました。

ところが、使い道を調べてみると妙なことがわかります。
これらは日々の買い物には、ほとんど使われていないんです。

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