今回は、この講座の折り返し地点です。
現代のぼくらが毎日使っているお金の「設計図」が完成した瞬間の話をします。
舞台は1694年のロンドン。
主役は、戦争でお金に困った王様と、商人たちの発明です。
17世紀末のイングランドは、フランスと消耗戦のさなかにありました。
海軍の再建には、莫大なカネがかかります。
しかし国王ウィリアム3世の財政は火の車で、これ以上の増税も難しい。
そこで登場したのが、ある事業スキームでした。
商人や貴族から出資を募り、集めた120万ポンドをまるごと政府に貸し付ける。
その見返りに、出資者たちは特権を持つ銀行の設立を認められる。
こうして生まれたのが、イングランド銀行です。