日本の貨幣史、後半戦です。
前回の日本回(012)では、通貨を600年「外注」していた話をしました。
戦国から江戸へ、この国はついに自前の通貨体制を取り戻します。
そして江戸の260年間に、日本は世界的に見てもかなり独創的な「お金の実験」を積み重ねました。
米がお金の国家設計、三種類の通貨の並立、ローカル紙幣、そして世界初と言われる先物市場。
今回はその実験場を歩きます。
まず、江戸日本の土台にある発想から。
豊臣秀吉の太閤検地以来、この国は土地の価値をぜんぶ「米の収穫量」で測りました。
加賀百万石、というあれです。
大名の格も、武士の給料も、軍役の負担も、米の量で決まる。