第4部の最終回は、「モノのお金」の信仰が頂点に達した制度の話です。
金本位制。
自国通貨の価値を、金との交換比率で釘づけにする仕組みです。
19世紀、世界はこのルールに次々と参加し、人類史上もっとも壮大な「固定相場の実験」が行われました。
そして日本にとってこの制度は、憧れであり、悲劇の入り口でもありました。
金本位制のルールはシンプルです。
中央銀行は、発行した紙幣をいつでも決まった量の金と交換すると約束します。
紙幣は金の引換券になり、その価値は金に固定される。
各国通貨が金に固定されれば、通貨同士の交換レートも自動的に固定されます。