ちょっと乱暴な質問をします。
いまのあなたから、家族を取り除いてください。
故郷も、母語も、記憶も、信仰も、恩人も、抱えている約束も、ぜんぶ取り除いてください。
さて、あとに残った「純粋なあなた」とは、何者でしょうか。
そんなもの、残らないのではないか。
残るとしたら、それはもう人間ではなく、選択だけをする幽霊のような何かではないか。
この直感を理論に鍛え上げて、王者ロールズに挑んだ本があります。
『リベラリズムと正義の限界』、1982年。
著者マイケル・サンデル、当時29歳。
穿 005
第2部 リベラリズムへの挑戦状
ちょっと乱暴な質問をします。
いまのあなたから、家族を取り除いてください。
故郷も、母語も、記憶も、信仰も、恩人も、抱えている約束も、ぜんぶ取り除いてください。
さて、あとに残った「純粋なあなた」とは、何者でしょうか。
そんなもの、残らないのではないか。
残るとしたら、それはもう人間ではなく、選択だけをする幽霊のような何かではないか。
この直感を理論に鍛え上げて、王者ロールズに挑んだ本があります。
『リベラリズムと正義の限界』、1982年。
著者マイケル・サンデル、当時29歳。