世界でいちばん有名な日本のキャラクターは何か。
ピカチュウか、マリオか。
候補は割れるでしょうが、アジアの多くの国で聞けば、かなりの確率でこう返ってきます。
ドラえもん。
今回は、この青いネコ型ロボットがどうやって生まれたかの話です。
主役は、富山県高岡市で出会った二人の少年。
安孫子素雄と藤本弘。
のちの藤子不二雄です。
小学生で出会った二人は、手塚治虫の『新宝島』に撃たれてマンガを描き始め、合作ペンネーム「藤子不二雄」として世に出ます。
上京してトキワ荘に入り(第5回)、一度は連載を落として業界から消えかけながら、『オバケのQ太郎』の大ヒットで国民的な存在になりました。
面白いのは、二人の作風がまるで違ったことです。
藤本弘(のちの藤子・F・不二雄)は、SFと日常を接続する物語の設計者。
安孫子素雄(のちの藤子不二雄Ⓐ)は、『笑ゥせぇるすまん』や『まんが道』など、人間の暗部やほろ苦さを描く名手。
長年コンビとして活動したのち、1987年に円満にコンビを解消し、それぞれの名義で活動を続けました。
『ドラえもん』は藤本側、つまり藤子・F・不二雄の作品です。