最終部の最後は、いままさに進行中の変化を扱います。
生成AIとマンガです。
最初に立場を明らかにしておきます。
ぼく自身、AIを使って物語やアニメーションを作り、発信している当事者です。
だからこの回は、中立の解説というより現場からの報告として読んでください。
そのうえで、期待も不安も両方フェアに書きます。
「AIがマンガを変える」という話は、単体で聞くと新奇に響きます。
でもこの講座を受けてきたみなさんなら、これが何度も見た光景だと気づくはずです。
マンガの道具は、これまでも革命され続けてきました。
- Gペンとスクリーントーン。手描きの時代にも、トーンという「貼る素材」が導入されたときは賛否がありました。ベタとカケアミの職人技が失われる、と
- デジタル作画。2000年代以降、作画ソフトが紙とペンを置き換えていきました。いまや商業作家の大半がデジタルで、「手描きでないと魂が入らない」論争は静かに消えました
- 3D素材と背景写真加工。建物や小物を3Dモデルから起こし、写真を線画化する。背景アシスタントの仕事は、この時点でかなり道具に移っています
- そして四度目が、生成AIです
毎回のパターンも同じです。
道具が変わるたびに「あんなものは本物ではない」という論争が起き、しばらくすると道具は透明になり、作品だけが残る。