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マンガ百年、ぜんぶ読む 第30回

AIとマンガ — いま起きている道具の革命

第5部 マンガの現在

最終部の最後は、いままさに進行中の変化を扱います。
生成AIとマンガです。

最初に立場を明らかにしておきます。
ぼく自身、AIを使って物語やアニメーションを作り、発信している当事者です。
だからこの回は、中立の解説というより現場からの報告として読んでください。
そのうえで、期待も不安も両方フェアに書きます。

「AIがマンガを変える」という話は、単体で聞くと新奇に響きます。
でもこの講座を受けてきたみなさんなら、これが何度も見た光景だと気づくはずです。
マンガの道具は、これまでも革命され続けてきました。

  • Gペンとスクリーントーン。手描きの時代にも、トーンという「貼る素材」が導入されたときは賛否がありました。ベタとカケアミの職人技が失われる、と
  • デジタル作画。2000年代以降、作画ソフトが紙とペンを置き換えていきました。いまや商業作家の大半がデジタルで、「手描きでないと魂が入らない」論争は静かに消えました
  • 3D素材と背景写真加工。建物や小物を3Dモデルから起こし、写真を線画化する。背景アシスタントの仕事は、この時点でかなり道具に移っています
  • そして四度目が、生成AIです

毎回のパターンも同じです。
道具が変わるたびに「あんなものは本物ではない」という論争が起き、しばらくすると道具は透明になり、作品だけが残る。

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