1998年、二つの研究チームが、まったく同じ結論に達しました。
どちらも、宇宙の膨張がどれくらい減速しているかを測ろうとしていました。
ビッグバンで飛び散った物質は、お互いの重力で引き合っています。
だから膨張は、少しずつブレーキがかかっているはずです。
知りたかったのは、そのブレーキの強さでした。
強ければ宇宙はいずれ縮みはじめ、弱ければ膨張したまま冷えていく。
測った結果は、どちらのチームでもありませんでした。
宇宙は、減速していなかった。
加速していたのです。
片方のチームのリーダーは、どこかに計算ミスがあるに違いないと思い、その疑いが晴れるまで6週間ほどかかったと語っています。
もう一方のチームでも、入念な検証が繰り返されました。
二つの独立したチームが、別々の方法で、同じありえない答えにたどり着いた。