日本史には、大きな敗戦が二つあります。
ひとつは1945年。
もうひとつが、今回の663年です。
白村江(はくすきのえ)の戦い。
ぼくらの世代は「はくそんこう」と習った人も多いはずです。
朝鮮半島の白村江、現在の錦江河口付近で、倭の水軍が唐・新羅連合軍に壊滅させられた戦いです。
この敗戦、知名度こそ低いものの、日本史への影響は計り知れません。
なにしろ「日本」という国名と「天皇」という称号は、この敗戦の緊張の中から生まれたとみられているんですから。
負けたことで生まれた国。
今回はその話です。
7世紀半ばの朝鮮半島は、三国志状態でした。
北の高句麗、西の百済、東の新羅。