明治維新を、世界史の棚に並べてみます。
フランス革命。
革命後の恐怖政治とナポレオン戦争まで含めると、犠牲者は桁違いで、国土は戦火に何度も洗われました。
アメリカ南北戦争。
戦死者は60万人以上。
当時のアメリカの人口比で考えると、途方もない数字です。
では、明治維新はどうか。
戊辰戦争の戦死者は、集計により幅がありますが、両軍あわせて8千人台から1万3千人台とされます。
もちろん一人ひとりの死は重く、会津戦争の悲劇や白虎隊の最期は語り継がれるべきものです。
それでも、「国のかたちを根本から作り替えた変革」の代償としては、世界史的に見て異例なほど小さかった。
しかも変革の中身は、過激そのものです。
700年続いた武士の世を終わらせ、260年続いた藩を消し、身分制を解体した。
今回は、この「静かなのに過激な革命」がなぜ可能だったのかを解剖します。