大正時代は、わずか15年です。
明治45年、昭和64年に挟まれた、短い時代。
でもこの15年、日本近代史の中で独特の輝きを放っています。
政党政治が育ち、普通選挙が実現し、大衆文化が爆発した。
のちに「大正デモクラシー」と呼ばれる、民主主義の春です。
同時に、この春が「短かった」ことを、ぼくらは知っています。
次の回で見る通り、昭和に入るとこの国は戦争の時代へ転げ落ちていく。
だからこの回は、「なぜ春が来たのか」と「その春はどこまで根を張れていたのか」を、両方見ておく回です。
明治の政治は、藩閥、つまり薩長出身の元勲たちが仕切っていました。
議会はあっても、内閣は元勲たちの持ち回り。
これを変えたのは、民衆の声でした。