目の次は、言葉でした。
転機は、2017年に発表されたある計算の仕組みです。
文章の中のどの言葉とどの言葉が関係し合っているかを、まとめて捉える方式で、言葉の扱いが飛躍的にうまくなりました。
いまの大規模言語モデルは、ほぼすべてこの仕組みの子孫です。
研究者たちは、あることに気づきました。
この方式は、データと計算力を注ぎ込むほど賢くなる。
そこからの数年、モデルはひたすら大型化していきます。
そして2022年11月、ChatGPTが公開されます。
研究者の道具だったAIが、誰でも使える会話の形で世に出ました。
利用者は数ヶ月で億の単位に達し、史上最速級の普及と言われました。
大事なのは、このとき技術が突然生まれたわけではない、という点です。
中身の技術は、数年前から存在していました。
変わったのは、普通の人が触れる形になったことです。
技術の革命と、普及の革命は別物である。
これは、商売を考えるうえでも覚えておいて損のない法則です。